はらぺこペンギン第3回公演「だから、飛んじまってもよ」インタビュー

インタビュアー(以下、イ)「よろしくお願いします。」
白坂(以下、白)「はい、よろしくお願いします。」
イ「三原さん、ご卒業おめでとうございます。」
三原(以下、三)「あ、ありがとうございます。(爽)」

イ「と、いう訳で最近どうですか?」
白「ほんとヤル気あんのこれ?大丈夫?考えた結果?これ。本当に。」
イ「はい。」
(ここでホットココア登場)
白「最近は、別に、普通ですよ。」

イ「今回のお芝居の見所をズバリお願いします。」
白「見どころか。いきなり最初からそれか〜。ん〜と、なんでしょうねぇ。
ん〜と、僕個人的には演劇版ウォーターボーイズがやりたかったんですけど、多分そ
うなってないんですけど(笑)」
イ「ウォーターボーイズのどの面を?」
白「いや、なんかうまくいきそうでいかない感じとか。
あの、男臭い感じとかあと、理論武装してもしょうがないところを書きたかったんで
すけど。まぁ、それは以外にできてるかもしれないですね。」
非常階段でそっと練習する劇団員・三原太一

イ「大まかなあらすじを。教えていただけるところまでお願いできますか?」
白「鳥人間研究会が鳥人間を作るお話です。」
イ「やっぱり誰か飛んじまうんですか?」
白「飛びます。」
イ(興奮)

イ「今回お芝居に出てる役者さんの中で一番ぶっとんじまってるなっていうのは誰で
すか?」
白「個人的には林雄一郎が。」
(三原・宮崎、納得)
白「すごく飛んでる。まぁ彼もう三十路超えてるんですけど」
三「31なんですけど」
白「彼がまぁぶっ飛んでるけど、お客さん的には桐生さんとかが。」
三「間違いなく桐生さん。」稽古場にて1
白「でも稽古場では林さんが一番ぶっ飛んでます。」
イ「林さんに注目、みたいな。」
白・三「いや、桐生さんに注目(完璧なユニゾン)。」
宮崎「間違ってない。」

イ「以前の公演の際に、自分たちの方向性や目標についておっしゃってましたが、そ
ういった面で今回はどんなおももちでしょうか?」
白「そうですね、今回方向性で悩むことはないですね。前回と似てる部分は多少ある
と思うし、今回全然暗いテーマじゃないんで、その点は、重さを期待してたらちょっ
とガックリくるかもしれないけど、そうじゃない面を見てもらえれば、全然楽しめる
内容だと思います。」
イ「この前のいい面を保ちつつ今回を起こしたみたいな。」
白「そうですね。元々春は不器用な感じの明るい話をやろうと思ってたんで、その題
材をいかに僕らの方向性で料理しようかなぁと。考えた結果がこの作品になってま
す。」
三「僕の中では、サークルシリーズですね。」
イ「宮崎君は?」
宮「特に何も。」

イ「今回稽古場の雰囲気とかはどうですか?」
白「なんか、今回よく分かりません(バーガーをほおばりながら)。」
イ「三原さんは?」
三(首をかしげる)
イ「宮崎君は?」
宮「いや、いいんじゃないですか。」
白・三「優等生だ。」
稽古場にて2

イ「熟す女の時の売り文句みたいなのにも「飛ぶ」って言葉があったんですけど、飛
ぶことに関して白坂さん何かこだわりがあるんですか?」
白「(嬉)めちゃめちゃありますよ。 飛ぶことに関してはすごいありますねぇ。」
イ「じゃあ白坂さんの「飛ぶ論」をお伺いしたいです。」
白「飛ぶ論?(ここ一番の輝きで)
飛んでる時って人間「無」の境地なんですよ。それが好きです。
  飛んでる役者も好きだしなんか飛んでる自分も好きだし。なんか飛ぶことに関し
てはものすごいこだわりがあります。(春一番のような輝き)」

イ「今回一番こだわったところはどんな所ですか?」
白「作・演的にこだわったのは、あんまりストーリーをきれいに見せないことです。
前回とかがすごく綺麗に見せたかなって終わった後思って。なんか、構成とかすごく
考えて、すごく緻密に計算して作ったんですけど、綺麗すぎたなって思って。一つに
まとめすぎた。でもそれが自分の台本においてはウィークポイントだなって思ってた
んで、すごく一人一人がもっと勝手なことやっちゃった、なやつをやってみたいと
思って。まぁやってるんですけどね。」
イ「それはテーマが複数あるとか、そういう訳ではなく?」
白「テーマは本当に一つなんだけど、そこにアプローチしてくる役者の事情とか、な
んか関係性とかがバラバラだから、いつまで経ってもまとまらない感じの。そういう
お話をね、前からいつか一回チャレンジしなきゃいけないなぁと、思ってたので今
回、それをやってる感じですね。」
三「『まとまらない』か。」
白「そうそう。『まとまらないお話』を、ワザと、やってます。まとめられるんだけ
ど、いくらでも。でもやらない。」

イ「(三原さんに)いつも階段で練習されてるんですか?(写真参照)」
三「煮詰まったら。」
三人(笑)
イ「煮詰まってたんだ。」
三「煮詰まったら階段練です。」

イ「今までと違うところってありますか?」
三「逆に毎回うちの芝居って違ったんですよ。毎回もう全く違うものをやってたんで
すけど、今回はパッと見似てる。ただ、やっぱり全然違うお芝居ではあるので、それ
は何かってのは、あの・・・・え、、、口で言ったら芝居実に来なくていいことにな
るので言いません。」
作、演出・白坂英晃

イ「今後のはらぺこペンギンの展望を聞かせてください。」
白「今年でね早稲田でやるのは最後なんですよ。なので5月10月でおしまいという
ことで、まぁ早稲田っつっても劇団としてやったのが二年ぐらいなんでまぁそんなに
劇団としては愛着ないかもしれないですけど、まぁ、いい節目かな、と。節目という
か、ここまでになんていうか、外に出るまでには武器を磨きたいというか、思って
ずっとやってたんですけど、もう今回と次回でそれを見せなきゃなと思ってるんで。
本当今後につながる一作になれればいいかな。終わったあとにそう思えればいいかな
と思います。」
イ「そもそも何で『はらぺこペンギン』なんですか?」
白「これはねーこの前僕ら他紙に出た時も散々言ったんですけど・・・ふふ(苦
笑)。語るとね〜ちょっと・・・落ち込むからなぁ。。」
イ「(笑)キャンセル?この質問キャンセル??」
三「なんか・・・物事には勢いってものがあって・・・、人間、時にはそれに負けた
り勝ったりしていく生き物ですよね?・・・このくらいで勘弁してください。」
イ「でも、いつも腹ペコなんですよね?」
白「はい。」
三「当然です。」

今回お芝居としては、どれくらい飛んじまってますか?
白「いやぁ、そんなに飛んでないです。なんだろう、とんでんのかな。でも、まぁ飛
んでる。・・・飛んでる?」
三「飛びそうである。」
三人「あぁ〜(大きく納得)」
白「うん。飛びそうな感じのする芝居ですね。」

イ「じゃあ最後に、お客さんに一言。」
白「旗揚げから見てくれてる人ってどれくらいいるのかなぁ?よく分からないけど、
そういう人はありがたいし是非見に来て欲しいです。あと前回から見た人とかも、全
然楽しめるし、あと新入生が多そうなんで今回から見る人も結構いると思いますけ
ど、見ていただければなぁと。簡単なことをやってるようで高度なことをやりながら
簡単に見せてますので。」
三「大きく出たねぇ〜。」
三人(笑)
白「あの、見る方は楽だと思います。ので、見て楽しめるお芝居だと思います。そこ
ら辺はいつも意識してるんで。あと、なかなか展開の読みづらい芝居。これも毎回意
識してることで、最後まで集中をきらさないで見てもらいたいです。まぁ上演時間も
内容的にもかなり見やすいと思いますので、見やすく最後に何か残るものになればい
いなと。是非、来て下さい。」
三「僕は・・・・、頑張ります。どうにか、します・・。」
宮「あ、頑張りますよ。」
三「これ残る芝居なの?俺は残らない芝居だと思ってた。」
白「言葉にならないものが残る。だから、テーマ性の強かったものの後に残る、これ
はああだったのかとかいう考えることじゃなくて、気持ちが残る芝居にしたい。なん
か、とりあえず終わったあとに一杯飲みに行くか!ってなって、行ったけど芝居の話
は出ない。その「飲みに行くか」って気持ちを作りたい芝居。」
三「!!皆飲みに行けばいい!!!」
―――じゃあ、来ようかどうしようか躊躇してるお客さんに一言。
白「来い!!!!」


防衛戦なんてしたことない!と熱く語る男たちは
ペンギンのようなかわいさは微塵も無く、
はらぺこ重視の勢いを持ち続けていた。
今にも飛びそうな芝居、見る価値大。


はらぺこペンギンの未来を背負う背中 左:白坂、右:三原

                           文とか:浜口寛子