伊トウ本式第4回公演「特急で、背負う」
前回、第3回公演「写真の神様」から約1年の沈黙を破って伊トウ本式が帰ってきた!
何が変わったのか!?何も変わってないのか!?初日まであと1ヶ月の中、主宰、
作、演出の伊藤勇剛さんとその看板女優の木下珠紀さんに突撃してみた。
----それでは伊トウ本式第4回公演「特急で、背負う」のインタビューをはじめたい
と思います。よろしくお願いします。
伊藤(以下伊):よろしくお願いします。
----まず、前回から約1年の間隔が空いたわけですがその点はいかがですか?
伊:はい。確かに期間は空いたんですけれども、そのぶん色々と役者は客演をしたり
映画にでてみたり、あと僕自身も外のもっと大きな公演にかかわることで芝居の作り
かたを見直すことが出来ました。
----そのことで作品に何か変化はありましたか?
伊:作品自体、芝居の内容は今までのものをより突き詰めていくっていうことに変わ
りは無いんですよ。より濃い俳優たちをより好き勝手に遊ばせつつもちゃんと筋のあ
る会話劇を楽しんでもらうというその面白さはドンドン追求していく方向に変わりは
ないんですけど、ただもっともっと多くのお客さんに見て欲しい。だから、もっと
もっと事前に僕らはこんな面白いことをやってるし、こういう部分を楽しんで欲し
いってことを僕らなりにもっとわかりやすくアピールしたほうがいいなって思う。そ
の結果、そこをよく思ってもらってもいいし、違う部分を楽しんでもらってもいい
し、そのために僕なりのもっと明快な自己主張をするべきで、そのする術を学んだっ
て感じですかね。
----今回の「特急で、背負う」には2つの大きな話があってそれが「特急」と「背負
う」だっていう噂を耳にしたんですけど・・・・
伊:嘘の噂に踊らされてるインタビュアーがいますね(笑)。
----やっぱり。では「特急で、背負う」とはどういう意味なんですか?
伊:特急で、背負う。そう、もんのすごいスピードで背負うという意味で、二つの話
があるけど「特急」と「背負う」の話じゃないですね(笑)。まあチラシにも書いて
ある通り、一つは若くして古本屋を任された姉妹の店の何も知らない経営振りによっ
て、店および店に関わる人たちがどうなってしまうのかって言う話。もう一つは、あ
る若い青年がスゴイ大量の原稿用紙を送られてきて、その原稿用紙にみっしりと文字
が書いてあるんですよ。その数100枚みたいな。で、その送られてきた住所を訪ね
るとこから始まる物語なんですけどね。どちらの話にもキーワードになってくるのは
「背負う」って言うことなんですよ。
----では、特急よりも背負うに重点が置かれている感じですかね?
伊:ただ、背負うっていうとなんか「どっこらしょ」的なおんぶなり、だっこなりそ
ういう意味合いが、なんか非常にスローリーな印象があるけれども、僕らが思ってい
る背負うっていうのはもう背負われてる人が振り落とされんばかりのスピード感があ
るし、あまりのスピードに「えっドコに連れるかれるんだ?」って
木下(以下木):はは(笑)誰が?
伊:だから、背負われてる人が。「えっドコに連れてかれるんだ?」ってわかんない
くらい。それが「特急で、」。そういう意味合いが込められてます。
木:知らなかった。
----はぁ〜。そういえば今回から劇団員が増えましたね。
伊:はい。まず、役者で名執健太郎君、制作で山田恵理子さんが入りまして、どちら
も以前から一緒に芝居作りはしてたんですけども、僕らはこれからホント定期的に僕
らが思う面白い芝居をやりたいのでそのためには必要不可欠だなぁと思って入れてみ
ました。
一同(以下一):(笑)
伊:いや、加入してもらいました。よりパワーアップしたことは間違いないです。
(インタビュー当日寝坊してきた名執さんを見て)特に役者で参加する名執さんの劇
団員としての自覚や覚悟が次の公演では見れるんじゃないかと演出の僕自身期待して
ます。
----稽古の調子の方はどうですか?
伊:はい。順調ですね。今は役者さんに遊ぶ余裕を与えつつも、あまりに濃い役者さ
んが多いのでなんていうか振り回されがちになる、僕自身が見失いがちになる芝居の
流れみたいなものを徐々により明確に肉付けしている最中ですね。なにせ僕自身油断
していると面白いので流れなんてどうでも良くなっちゃうってところがあるんですけ
ど、そこは芝居の筋自体も楽しんでいただくのが伊トウ本式なんでなかなか大変で
す。
(ここで看板役者の瀬戸口さんが登場)
瀬戸口:台本の進行は順調ですか?
一:(笑)
伊:ここはカットで(笑)。
----分かりました。今回もバラエティ豊かな役者さんがそろった様ですが稽古場の雰
囲気はどうですか?
伊:そうですね。すごくいい人達に集まってもらったと思うし、演劇倶楽部からは水
谷くんや小黒さん、新人で入った小倉さん。それからいままでも出てもらってる白神
さん、アントニオくん。少年社中から田辺さん、はらぺこペンギンから白坂くん。カ
ノン工務店から桐生さんとすごくバランスはいいし、相乗効果みたいなものを期待で
きます。もっぱら、アントニオくんが暴走しがちになって、それに引っ張られる感じ
でクールな小黒さんの素顔が見え隠れするそんな相乗効果もあって今はすごく楽しい
現場ですね。
----では、木下さん。お客さんに何か一言ありますか?
木:あの、とにかく今回はたくさん人が出てるのでやってるほうも見てるほうも楽し
くワイワイと演劇は楽しいものだと。みんなが楽しくやれれば見てるほうもきっと楽
しんでもらえるんじゃないかと信じています。
----伊藤さんも最後にお客さんに向けて一言あればお願いします。
伊:僕はそんな突飛なことをやるつもりはないんでインタビューで答えたことがすべ
てだし、これを読んでもらった人達の期待は裏切らないつもりなので、予想は裏切る
かも知れないけどね。まあ、楽しみにきていただければと思います。よろしくお願い
します。
今後も伊トウ本式は活動をドンドン続けていくだろう。いつか、「俺、あの『特急
で、背負う』見てるんだぜ」なんて言う事が自慢に成る日がくるような気が私はする
のだ。あなたもどらま館に足を運んで証人にならないか?
写真左:伊藤勇剛(伊トウ本式主宰)
写真右:瀬戸口竜之介(伊トウ本式構成員) 上写真右端:木下珠紀(伊トウ本式構成員)
インタビュー、文:小倉健人&宮崎晋太朗(早稲田大学演劇倶楽部18期)
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