はらぺこペンギンsideplay♯1『ブラウスの中身/Nightmare Love!

 

            昨年十一月に旗揚げ公演をし、今勢いにのったえんくら新ユニットはらぺこペンギン。

            なんと今度打たれる公演は「第二回公演」ではないという。

            本番間近の稽古場にお邪魔してインタビューをさせてもらった。

 

小島 今回は二本立てだということで、前回とかなり違う形にしたということなんですが、なぜそうしたんですか?

白坂 自分の中でやりたい芝居がいくつかあるんですけど、それの方向性をそろそろ決めていきたいんです。でもそれを一本一本うっていく感じにはしたくないから、どうせなら二本いっぺんにやって、どうですか!と(笑)。そういう感じにしてみたかったんですね。実験的に。今旗揚げで二回目だし勢いがあるある時期だしどうでしょう。ということをやりたかったんですね。

小島 それはお客さんに?

白坂 お客さん…と、自分達(笑)。自分自身と、劇団員達に。どうだろう、どうだろう。ってね。

小島 ああ、それでおもしろかったらこっちにしよう…とか決めるんですか?

白坂 完全にそうするかは分からないとしても、参考にはします。そういう実験的な公演ですね。

小島 では今回ではらぺこペンギンの進路みたいなものが決まったりするんですか?

白坂 うん決まったら…いいな(笑)。決めたいなとは思ってますけどね。

小島 今感触としてはどうなんですか?

白坂 う〜ん。ぼくらの中ではおぼろげに。おぼろげにあります、とだけはいっておきます。

小島 それはでもかなりの収穫じゃないですか?

三原 そうだね。

白坂 うん。       

白坂三原 収穫はあります!

白坂 ハモってしまった(笑)。

三原 非常に仲がいいみたいだこれじゃ。

白坂 不愉快だ(笑)。いや、収穫はあるんですよほんと今回は。

小島 それを敢えて二回に分けるのではなくて同時にやったことで、そこも違いましたか?

白坂 いやタイプが違うんでね、二つは。これを本公演としてお客さんに提示するのはちょっと怖い。さっきもいったけど実験的だから。二本いっぺんにやるっていう状態にしてどうですか?って感じにしたかったんですね。

小島 だからサイドプレーって形にしたんですね。

白坂 そう。そう。それだけでございます。別にクオリティー云々の問題じゃなくてね、公演のスタイルが実験的だからサイドプレーにしたんです。

小島 じゃあまたサイドプレーはまたやるかもしれない、と。

白坂 個人的にはね、やっていこうと思ってますよ。あくまでサイドとしてね。マンネリ化はしたくないからこういう実験的なことも必要なんじゃないかな。

小島 前回の『熟す女』とは全然違うんですか?

白坂 あ、全然違うね。

三原 うん全然違うね。

小島 二本とも?

白坂 うん。だからなんなんだろうと思われちゃうかもしれない。

三原 なにがしたいんだ!と。

小島 一本は静かで一本は全然違うってきいたんですが。

白坂 静?ああそれ微妙に違うんだよね(笑)。実はけっこうどっちも動いてる。

三原 うん。動と激動って感じだよね実際。

白坂 チラシには静と動って書いたけど、どっちもあれだね、役者の運動量的にはかわんない。照明さんと音響さんは二つで全然違うけど。

小島 じゃあ作品の雰囲気が違うんですか?一つは落ちついてて、みたいな・・・

白坂 ああ狙ってるところはそうだね。最終的に見えるものとしてはね。

三原 ただどうしても白坂の芝居で静かな演出って全く想像できないんだよね。

白坂 うん自分でも出来ない。見るのは好きなんだけど(笑)。

 

小島 二本やると役者さんはすごく大変じゃないですか?

三原 うん大変だね。

小島 三原さんは二本立ての経験はあったんですか?

三原 あります。お世話になった水性音楽っていう劇団の第三回公演の『天才ノ森』って芝居にでたときです。これは新人公演終わって二本目かなんかだったんですけど、芝居がすごい分からなくなって終わった記憶があります。演劇ってどうしたらいいんだろう、って思って終演…。

小島 じゃあ今回は少しやりやすいんじゃないですか。経験したということで。

三原 いやそうでもない。前回はついていけばいい、っていうのがあったけど今度は自分で面白くしなきゃいけないっていう責任がある。

 

 

小島 今回の公園の見所を教えていただけますか?

白坂 う〜ん、あんまり言うとネタばれになっちゃうからなあ。

三原 クライマックス。

白坂 あ、クライマックス。クライマックスに注目!

小島 どんでん返しが・・・?

白坂 や、無いです。注目をしてください!そして役者さんをみてください。しっちゃかめっちゃかの役者さんを。二本ともある方向に向かって演技をしているので。違う話ですが、だから演技の質も二本とも違うと思うんです。そこらへんで切り替わっている役者を見てください。そこらへんは楽しみにしていただければなあと思ってます。だからその役者を知った人が見たらこういうことが出来るんだ、ってまた楽しめるかもしれない。

小島 じゃあお客さんに言うことはありますか?

三原 4月4日から公演です。4月4日から7日までどらま館で公演です。

白坂 良かったらぜひ、ぜひきてください。おもしろいかどうかは見る人によると思いますけど。

三原 まあね、方っぽが好きで、方っぽが嫌いって人がほんとに普通だと思います。どっちも大好きだって言う人とはあんまり仲良く慣れそうに無い。確かに。確かにそんな感じではある。

白坂 疑うよね・・・ちょっと。

小島 そういう芝居、変わってますよね。最後に何かありますか?

白坂 春の新生活が始まって新学年になれた人もなれなかった人も…

三原 卒業する人もしない人も。

白坂 うん、卒業見込みが無かった人も…是非見にきていただきたいかな。うちらの、新たな出発点となるか分からないですが、新たな決意のもとにやっている芝居ですので春の門出にはふさわしいかと思います。見てご判断頂ければと思います。

  

 

      インタビューをしてみて、非常に楽しそうに話す白坂さんが印象的だった。

           連日の稽古での疲れもインタビューを進めていくうちに見えなくなり、 

   この公演について熱っぽく語っている様子がこの芝居にかける意気込みを感じさせた。

      そんな気合の入ったはらぺこペンギンの公演は絶対に見る価値があるような気がする。

      新たな学期の始まりにはらぺこペンギンから気合をもらうのもよいのではないだろうか。 

        ぜひとも一度見ていただきたい、純粋にそう思った。

 

 

白坂英晃
演劇倶楽部15期  2002年度新人担当
過去の作・演出作品
2000年度演劇倶楽部新人公演「マイライフ」
演劇倶楽部企画公演「ポップコーン」「ジョーカー・ジョーカー」

はらぺこペンギン第一回公演「熟す女」
主な出演履歴
宇宙マナー「クレオパトラムース」ブラジル「白い薔薇・眩しすぎて」「センチメンタル☆草津」

三原太一
演劇倶楽部15
演劇倶楽部企画公演「ジョーカー・ジョーカー」

サムライましんがん「四人妻」

水性音楽「天才ノ森」「ノーヤングガーデン」「小さくなあれ、僕」「濃縮ナショナルキッド」
などに出演

 

 インタビュー・文 小島彩乃

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